2016年12月16日金曜日

見えるように

先月東京ビッグサイトにて、研修に参加してきました

内容は職業リハビリテーション研究・実践発表
障害者雇用の促進に向けた各機関、企業の取り組みの発表がなされました


その中で、マニュアルや取り扱い説明書をわかりやすくすることで、出来なかったと思い込んでいた部分がたくさんあったことを報告している企業の人事担当の方がいました


仕事の手順を写真に撮ってわかりやすく掲示する

誰しもがミスなく、同じ工程で作業をこなすことが出来る

仕事の面でもそうなら、やはり生活面でも同じです

さっそく、ホームで取り入れてみました

あまり洗濯が得意じゃなくて、わたしが洗濯機のスイッチを入れていた約3カ月

本人に相談して、こんなものを作ってみようと思うと話しました

ふーーん
ま、上林さんがやるんならいいんじゃない?

という返事   笑

試しに作って掲示してみて、一緒に見ながら読みながら本人に洗濯機の操作をしてもらいました




ものの10秒くらいの操作時間でしたが


わたしがスイッチをいじらなくても出来るのですよ、これが

あー、勿体無いことしてしまったなぁと反省しました

わかりやすく説明することには、限界がある

他のツールはないか、方法はないか、本当に細かい作業になるかもしれないけれど、もっと掘り下げないといけないなぁと

出来ないことがあるのは仕方ない
では、出来なくなってしまったのはいつから?
そもそもやったことある?
もしかしたら出来なくなってしまった理由があるかもしれない


生活の中でのたくさんの疑問をもっともって、一人一人を支えられるようにしていきたいと思うのです

スタッフ一人一人が疑問をもって関わっています
一人一人の疑問が一人の生活を支える大きな力になります

見えるように
マニュアルも、見ることが難しい人の心も少しでも見えるように

日々を過ごしていくのです





2016年12月5日月曜日

分からないからこそ

11月に精神保健福祉士を目指す学生さんが、実習にきました。

私も5年前、、もう5年前なのか!同じく実習をしました。

精神保健福祉士になることが目標で、資格を取りたくて、一生懸命でした。

実習中はたくさん学びがあって、一応当時の実習日誌はとっておいてあるので、この機会に読んで見たりしましたが

今自分の書いた読み返すと、いやいや、おいおい!
と、ツッコミどころが満載の実習日誌でした。笑


学ぶ、知るといっても、やっぱり限りがあってその時々変わっていく

自分の興味も
周りの人も
置かれた環境も


だから、ずっと学び続けなければいけない

資格を取ったから
年数を重ねたから
知ってるから

学ばない理由だったり、学べない理由はたくさんあるかもしれない

そして、学ばなかったことで後悔することもあるかもしれない
 
そんなのは、自分が失敗したときや
勉強が足りなかった時の言い訳にしか過ぎない


少し自分への反省も込めてそんなことを思いました

人の心の内を全部知ることは出来ない、分からないからこそ分かろうとする努力をし続けないといけない。

そのためには様々なことを学ぶことや、自分にたりない知識、分野はなんなのかなという疑問を持つ姿勢は、持ち続けていないといけないのだと思うのです


今年はそんなに、勉強ができなかったのが反省もありました。

自分の学びたいことをもっと深めなければいけないと思います。

実習生さんのおかげで気づきもあり、振り返りもあり、良い時間を過ごせました。

お疲れさまでしたー



2016年11月29日火曜日

冬の新作


グループホームでの日常は新しいことの連続


一人一人の家なわけなので、生活スタイルも私物も、食べ物の嗜好も人それぞれ


そんな、個々に違うみんなが寄り添って共に生活するのが、グループホームなわけです


新しいことを始める人もいます

毎週末洗濯物を干すようにしてみたり、趣味を見つけようとショッピングセンターを回ってみたり、体力つけるために、筋トレしてみたり


新しいことを始めるのって生活の中に何かを追加するのではなくて

生活の中にもともとあった何かと交換することになるのだと思うのです。

一人一人の生活の中で何もしていない時間はないので。

今までしていた何かを辞めなければ、新しいことはできない。


はたからみたら、何もしてないように思える時間は、多分、自分のペースや、自分のこれまでの疲れてた何かを回復するのに使っていた時間。


その時間と引き換えに、新しいことを始める。

日々の生活の中で一人一人が新しくなっていく。


その様子を間近で共に過ごせることをとても誇らしく思います。




2016年11月23日水曜日

まずは量をこなす意味

慣れない仕事をやる時に最初は質を無視した方が良いと考えています

量をこなすことで、勝手に重要な部分が理解できるようになっていく

勝手に重要な部分に行き着くことができる

重要な部分が理解できるようなるためには一時期は質を無視しなければいけない時期もあるのだろうと、そう思います

重要な部分が理解できるようになる前に質を重視しようとすると、無駄なエネルギーを使ってしまうようになる


仕事の内容によっては丁寧さが、必然的に求められることもありますが、見極めは重要なのだと今更に感じるのです


限られた時間の中でより良い仕事を行うことができるようになることのメリットは多岐に及ぶ

自分のこだわりを捨てて何を重視すべきか見極める力、観察力

これからも養っていくべきだとそう思う最近です





この子は私の育った長崎の神社で眼力の一番強い狛犬さんです。











2016年11月3日木曜日

余暇の充実って何

利用者さんの休みの日の過ごし方

度々話題になります

あたし自身、自分の時間を使うのは上手い方ではないと思います

自分である程度予定を組んで、出かける場所を決めて無理やり出かけて見たりすることもありますし、、、、

でも時間を無駄にしたくないし、休みの日の過ごし方が自分の視点の幅が広がることにも繋がると思っています。だからこそ、休みの日は頑張っているという感じです


楽しい

と思える感覚。当たり前ですが楽しいと感じるのは自分自身で、誰かに教えてもらった楽しいは心から楽しめるものではないかもしれません。

何かの記事で、楽しいはパーツでしかない、パーツを組み立てるのは自分自身であると書いてありました

あぁ確かにその通りだなあと

利用者さんに、こんな楽しみ方があるよと教えることはできますが、それを自分が楽しいものに変えることができるのかは利用者さん自身にかかっている

楽しいのパーツを一緒に探して、自分流にアレンジできるように一人一人の充実した生活を目指していきたいと思います。






2016年10月25日火曜日

31日がある月

利用者さんから、サーティーワンアイスクリームのチラシをもらいました

真子ちゃんは、アイス好きだから
あと、アナと雪の女王のアイスのやつもあるよ!

と言って。




サーティーワンアイスクリームを見ると思い出すことがあります。

私は、学生の時に、障害がある子供の支援施設でアルバイトをしていました。

そこでは、いろんなことに、興味があってあっちやこっちや走り回ったり、触りまくったり、すごく元気ではつらつとした子供や

ひっこみじあんで、お話したい時にうまく伝えられなくてふさぎ込んでしまう子もいました。


長期休暇には子供たちと外出イベントに行く機会があり、いく場所はその時それぞれ違って

博物館や、レストランに行ったり、遊具のたくさんある公園で遊んだり。

あるイベントの時そ、私が担当になった1人の子は、イベント前にお母さんと約束をしました。

「真子先生と一緒に行動すること。
手を繋いで行動すること。
守れたかどうかは、真子先生から聞くからね。
守れたらアイスを食べに行こう、サーティーワンに。」


お母さんは、そう言い残して、帰って行きました。


その日のイベントでは、その子はあたしの手を握って行動できました。
少し、嫌なことがあっても、1人でどこかに行ったりせず、私に伺いを立ててくれました。


一日お母さんとの約束を守れたその子様子をお母さんに報告し

アイスを食べに行ってくるーと、その子は、嬉しそうにお母さんと帰って行きました。


しばらく時は流れ、私が学校を卒業して、しばらくした時、サーティーワンがある場所で、その子とお母さんを見かけました。

お母さんの手をしっかり握って、嬉しそうにガラスケースのアイスを眺めているその子を見て、お母さんとの約束を守れたご褒美なのかもしれない、頑張ってるんだなって嬉しくなりました。


その子はもう、こんど中学生になる歳になる頃です。
お母さんと手を繋いだり、先生と手を繋いだりすることは、少なくなっていくかもしれません。

その子にとって、あの時あの場所で、お母さんと食べたアイスの味が、自分が約束を守れた自信となったり、愛情を感じた記憶に刻まれるのではないかと思います。


一人一人の懐かしい味や、好きな食べ物、もしかしたら、小さい頃の素敵な思い出が詰まっているのかもしれません。

二度とは来ない、幼少期の時間を、私も未熟ながら関われたこと、時間を共に過ごせたこと、思い返すと考えさせられるものが多くあります。

思い出すきっかけを作ってくれた利用者さんから素敵なプレゼントに感謝です。

2016年10月19日水曜日

私を助けて

困った時

どうしたらいいかわからない時


助けてーーー




と声を上げることができる人


できない人


助けを求めるのが、弱いことや、情けないこと、自分で責任を持っていないことのように捉えられることも多くあるかもしれません


私は、自分がピンチの時に、助けを求めることができることは、良いことだと、感じています


確かに自分でなんとかしなくてはいけないこともありますが

1人でなんでもやるのは、そもそも無理


出来なかった自分。

出来ない自分。

それも、しょうがない、これが自分なのだ!!と

思って、サポートしてもらえばいい。

助けを求めればいい。


もちろん、他の人の力に頼ってばかりではダメかもしれませんが

自分が出来ないことを理解した上で

自分の出来る最大限の力を活かすために、助けを求めるのは、悪いことではない。


最近になって、助けを求めることが、自分と向き合う良い機会になることにも、気づき始めています。

自分の強みも、弱みも

これで、いいんだ。

ここから、また、頑張ればいいんだって思える、そんな器の大きい社会や、日本や世界になってほしいなと思います。

助けて!

その声を拾い落とすことのないように、しっかりと耳を傾けられる人にもなりたいものです。


そして、あたしの
助けて!
にいつも気づいてくれる、スタッフや利用者、関係機関の皆さんには感謝してます


いつもありがとうございます。




2016年10月13日木曜日

よくできましたを受け止められる時間

サポートシェアハウスいなしきの利用者さんのご飯を作っていた、とある日の昼下がり


ご飯は2升炊き
魚は14匹焼き
その他副菜も作り終わって片付けもしそこそこ終盤にたどり着いた頃

同じく調理をしていたスタッフから

かんばやしさん、よくできました

と言われました

よくできました

と言われたこと、自分のやった仕事を、料理を評価されたこと、褒められたこと

その言葉が、じんわりじんわり心に染み込んで、素直に嬉しかった

誰かに褒められるために仕事をしているわけではないけれど

まるで、花マルをもらったみたいで
温かい気持ちになりました

サポートシェアハウスいなしきのスタッフも、おんらが村のスタッフも、法人のスタッフも、全員がチームで、各々が各々の働きをすることで、利用者さんの充実した生活や、将来を形作っていくことができているのだと

一人一人が、自分のポジションで、誇りを持って仕事をしているそんな職場なのだと感じました




感謝の言葉、労をねぎらう言葉には、力があって、一言でも、お互いが、気持ちよく仕事をするモチベーションになる

一つ一つの言葉が生きる時間を、スタッフと、利用者と、過ごせる時が、あたしにとってはこの仕事をやっていてよかったと思えるそんな時間なのです





2016年9月8日木曜日

フランスにあこがれて

フランス

おしゃれで、歴史のある場所

いちどは行ってみたいなあと思う場所です


フランスの女性のライフスタイルや、服装も憧れるところが多くて


仕事と家庭の向き合い方や、物を多く持たなくても、満足した生活を送る様子


素敵だなあと思って、本で読んだり、雑誌で見たりしていました


私が勤めるNPO法人のような活動をしている団体を



アソシエーション



と呼んでいるようなのですが、人口の8割が何らかの形で、アソシエーションに関わっている


そうなのです


もともと、フランスは、中央集権的な政治体制をとってきたので



「団体の成立は個人の自由意思を拘束するもの」


とされてきました


その体制から、だんだんゆるーーーくなっていって今に至る


本当はみんな、一致団結して、なにかに取り組んだり、共有したりしたいんですよね


多分


個人の自由意思を尊重したら、活動が活発な団体が沢山出来て、よりみんなの生活が豊かになっ

ている


自由を求めて自分たちの国を良くするために活動していく、そんなフランスの紳士淑女の皆さんが


あたしはやっぱり大好きなのです


いつかフランスに行った時に、アソシエーションを見てみたいなと夢が膨らみます













2016年8月23日火曜日

燻製と熟成の意味

燻製チーズ、燻製なんとか

世の中に出回る燻製商品の数々。。。

すごく美味しいですよね

私、燻製とか、熟成とかそういうフレーズに非常に弱い

時間をかけて、物が美味しくなっていく。



美味しくないはずがない(二重否定は強い肯定です)


燻製のものが美味しくなっていくまでの、燻製や熟成の時間は、きっと決まるまでにすごく長い時間がかかっているんだと思います

燻製しすぎたら、カチコチになってしまいますし、燻製しなかったら腐っちゃうのでしょうか

ハムなら、何時間(^○^)

チーズなら何日(^○^)


なんども試行錯誤していく中で決まっていって。美味しいものがさらに美味しくなる時間


燻製も熟成も大事な時間


そんな燻製と、熟成の事を考えていて、出来事や物事に置き換えて考えてみました。



今、うまくいかないことも、少し時間をおくとあっさりうまくいったりする

燻製されたり、熟成されたり、その時にはない技術が生まれていたり、時代の流れが変わっていた

り、法律が変わっていたり

永遠にうまくいかないことなんてない。

誰かが、自分のちょうどいい、熟成や燻製の時間を教えてくれたら、いいのでしょうが、そんなうま

うまい話はないですね。

うまくいかないとき、「時期が違うんだなぁ」って時間をかけて、待てるような、ちょっと余裕のある

人間に、わたしはなりたい

時期が違うことを理由にして、先延ばしにするのではなく、他の策、案を見いだせる人間に、わたしはなりたい





2016年8月16日火曜日

7つのこと

今日は少しお勉強のお話。
専門学校生の時に、習ったこと。


福祉の世界では知らない人はいないであろう内容。


支援者が利用者さんと関わる中で必要な原則。

バイスティックの7原則というものがあります。

ちょっと紹介しますね。

  1. 個別化 (individualization)
    利用者さんの課題や困難は、似たように思えても同じ問題は存在しないという考え方
  2. 受容 (acceptance)

  3. 意図的な感情表出 (purposeful expression of feeling)
    利用者さんの感情表現の自由を認める考え方
  4. 統制された情緒的関与 (controlled emotional involvement)
    ワーカー自身が利用者さん自身の感情に呑み込まれないようにする考え方
  5. 非審判的態度 (nonjudgmental attitude)
  6. 利用者の自己決定 (client self-determination)
    あくまでも自らの行動を決定するのは利用者さん自身であるとする考え方
  7. 秘密保持 (confidentiality)


どれも、利用者さんとの関わりの中で大切な内容だということは、わかります


そもそもこの原則が出来た背景は何だったのか。


ケースワークの起源は、19世紀後半のイギリスです。
イギリスにあった、慈善組織協会が貧困に苦しむ人々に対して友愛訪問員(実際に貧困に苦しんでいる人たちと共に生活を送り、サポートをしていくものだったそうです)を送り慈善事業を展開していきました。



その際の訪問員に対する訓練の内容としと、徐々に専門的な技法として確立されていった歴史があります。

共に生活を送り、その中から生まれてきた技法


様々なストーリーがあってできた技法


毎日毎日、この技法を意識して私自身が関わっているのかといったら、違いますが。。


あたしの基本にあるのは、一人の人間として、自分より経験のある大人として、尊敬し尊重する気持ち

かな。。と

自分が幼い時、子供の時、とある人にこういわれた事があります


「お前には大人になってほしいから、大人のように接する。


年齢も、知識もないかもいれないけれど


お前は大人になるんだから、大人として接するんだ」


何かのきっかけで、自分を卑下したり、自信を無くしたり、あきらめてしまうようになってしまう時


自分を何の迷いもなく、受け止め、人間として見てくれる


そんな存在や、場所があることで

「ま、いっか」


と楽になれたら、そこからまたがんばれればいいなと、昔学んでいたことを思い出し考えたのでした





2016年7月27日水曜日

まっすぐじゃないけど


この仕事をしていると一歩ずつ成長していけばいい

そんなフレーズを利用者さんにかけることがあります。

成長の一歩一歩ってなんなんでしょう

一歩一歩って言われたら、階段を上るようなイメージがしっくりくるような感じですが

成長は一直線のものだけではなく

らせん状にすすむものなのかな、、、

と思うのです

階段を上るように進んでいけば、見える景色は一段ずつ変わり

登っていく感じ、変化していく感じを味わうことが出来ると思います

でもらせん状だと

同じ景色を見ながら、同じ場所にいるような気がしながら

ぐるぐる回っているようなそんな感覚になるはず


一直線に進めば、その分スピードも速く進むのかもしれません

でも、まっすぐじゃなくても、ちゃんと進んでいることが、一番大事で

らせん状だから、見える景色も変わらなくて、不安になることも、辞めたくなることも、逃げ出したくな

ることもあるはずです。

そんな、一歩一歩に伴う、一人一人の感情も一緒にひっくるめて

らせん状の成長を一緒にぐるぐるとまわって、上へ、前へ進んでいけたらと思うこの頃です




ちゃんと進んでいる感覚

一筋縄でいかないことを楽しめるように

みんなと過ごしていきたい2016夏です


2016年7月18日月曜日

whatとhow

生活の中に欠かせないもの

これだけはないと困りますってものありますよね

自分の場合、朝のコーヒーと、日焼け止めと、化粧品と、アクセサリーと。。。。。

考えれば色々とあります

利用者さんの生活の中で、欠かせないもの

自分のバランスをとるために必要なもの

個人個人欠かせないものは違います

タバコだったり、テレビだったり、音楽だったり、お金だったり


一人一人がバランスをとるために、充実した生活を送るために欠かせないもの

そんな、「もの」

一人一人の大事な「もの」

本当は、充実した生活を送るためのものであるのに、時にそれが課題となる場面があります

コーヒー飲み過ぎてお腹壊したり

タバコ吸い過ぎて気持ち悪くなったり

テレビ見過ぎて、仕事出来なくなったり

欲しいCD注文するのに近くのCD屋さんになくて偉く凹んだり

そんな、毎日の小さな出来事

それで、バランスを崩すこともありますね。それって、問題ですかね?

バランス崩してトラブルになったら。。。。。。。。

そんな出来事

問題、トラブル、と呼ぶべきではないと最近私は思うのです

一人一人の問題点に思えることは、一人一人の課題であって

解決方法を考えればいい

そうしたら、もっと充実した生活を送ることが出来るようになる


whatはなにをするかhowはどのようにするか



何が課題かというところまでにたどりついた後、いざどう解決していけるか

howを考えるのが、きっと私らの仕事


利用者さんの課題と向き合うたびにどのようにするかを考え、利用者さんとも話をし、

やってみる。

沢山のhowが集まれば、もっと充実した生活になるのではないかと思うのでした





2016年7月7日木曜日

願い事

今日は七夕ですね

朝の送迎の時に、とある利用者さんから

「おんらが村は七夕のイベントはやらないんですか?」

と質問されました。

私はなかなかイベントごとに疎いので「ああそうか~」
という感じでした。

でも、お願い事をする機会って、イベントって年間通してどのくらいあるのでしょうか

元旦にお参りして、七夕でお願いして、クリスマスでお願いして

3回くらいなのかしら、、、

そう考えると、七夕のお願いは年間で考えるとちょうど真ん中くらいなので、元旦にしたお願いに補足したり、変えてみたりすることが出来る、いわゆるターニングポイント的な感じでしょうか


来年は、七夕イベント開催できるように企画するのもありですね。

通院先で、私はひっそり利用者さんとお願いしてきました。





写真は利用者さんが撮ってくれました。

スマホを触って楽しそうにしている利用者さんと、竹にテンションが上がる上林でした。

もしかしたら前世はパンダかもしれません。



みなさんは、何をお願いしましたか?

2016年6月29日水曜日

赤紫や、青や、ピンク


    「紫陽花の  
         末一色(すえひといろ)
         と   なりにけり」   


        小林一茶


毎日送迎している道で、たくさんの紫陽花をみかけます。

毎日色が変わっていくのを見るのが最近の楽しみです。



小林一茶が歌った、紫陽花の歌

この歌は最初に薄いグリーンがかったつぼみから、水色やピンク、色々な色に変わっていき、最後ははかなく散ってゆく様を表した歌です。


この時期は、体調を崩しやすかったり、天気のせいもあって、どんよりした気分になりますが、紫陽花のように、日々変化していく、利用者さんと過ごすことで、モチベーションを保っています。


最初は、簡単な作業から仕事の訓練を始める利用者さんですが、一ヶ月、半年と過ぎていくと、ものすごく変化していくんです。

紫陽花の色が変わるように、みずみずしく


成長や変化のスピードは人それぞれですが、良い方向に変わっていくみんなの力になれるように、自分も変わっていかなければなーと紫陽花を見るたびに思うのです。

2016年6月22日水曜日

特別授業 開校


作業所では、作業だけではなく脳トレの時間もあります。

集中力は皆さん、かなりあります。

毎日、手先を使う部材の加工を行っていますからね。

作業以外に、今までやった事のないことを行うことで、刺激にもなりますし

自分のいがいな一面を知る機会になりますのでね

特別授業は、おんらが村の就労支援員の発案で始まりました。



今回は、大人の塗り絵にチャレンジ

自律神経の安定に良いそうです。





見本通りに行う人もいれば、自分流でやる人もいます。

各々の性格が出ますね。






そして、私個人の、お気に入りがコレ






算数が苦手な私ですが、国語の読解力も鍛えられるので楽しい

もちろん、利用者さんにやってもらうだけではなくスタッフも行うのがおんらが村流










2016年6月2日木曜日

かけ算の魔法

0をかけたら0になる

では、マイナスにマイナスをかけたら





プラスになる



人の発する言葉は、マイナスな言葉がある




やりたくない



嫌だ




やめたい





単品でこの言葉を見たとき

決していい印象は受けない


だけど、いい印象を受けないマイナスな言葉を発することができること


それは、その人の置かれた環境や周りの人がそのマイナスを受け止めることができるから


やりたくない
と言って、やる気のない人に思われるだろうか


嫌だと言って、見込みのない人だと思われるだろうか


やめたいと言って、根性のない人だと思われるだろうか


いつだって、人は周りの目を気にするし、周りの評価を求める

マイナスな言葉を言えば、マイナスな人間だと思われるかもしれない

そんな恐怖や閉塞感に息苦しさを感じる場面もあるはず

マイナスはマイナスにはならない

あたしは、そう信じています。

負の感情を出し切った先には
まだ見たことのないすがすがしい自分がいるかもしれない

マイナスだと思われることを言っても受け止めてもらえる場所がある

理解してくれる人がいる

なかなかマイナスなことを言わない人が、感情を表に出す。

それは、マイナスとマイナスのかけ算の魔法で、その人がプラスに向いている証拠

あたしは、そう思っています。


ちゃんと自分の嫌だな、やりたくないな、やめたいな、に向き合える人は、素敵な魔法使い。


ちなみに今週末の金曜ロードショーは、ハリーポッター。




彼も、魔法使い。









2016年5月30日月曜日

自分のことは好きですか?

とあることをきっかけに自分が実習生だった時の事を思い出すことがありました




精神科での実習、精神科デイケアの実習、作業所やグループホームでの実習。

様々な場所で様々な経験をさせて頂きました。




自分が知らない環境に踏み込むことの緊張感と自分が今まで学んできたことを実践する機会

になったのだと思います。

実習って意外に緊張するもの。。。。

最近作業所の中で企業に実習に行く利用者さんがいました。

指導者や、責任者の元で教わった仕事をこなしていく。

私は今回、見守り役として実習先に訪問しましたが、利用者さんしっかりやっていました。

企業さんのサポートも大きく、利用者さんに理解できるように説明をしてくれたり、声かけの仕方も

工夫して下さっていました。

配慮に感謝です。

障害があってもなくても、得意不得意はあります。

私も計算は苦手だし、自分のものを片づけるのを忘れたり。。

ちょいちょいへまをします。

でも、スタッフや利用者さんがあたしのへまのポイントを分かっていてくれているので、その配慮の

お蔭で、はたからみたら、へまになる内容が、へまにならずに済んでいるという素敵なシステム




要するに


自分の苦手な事と得意な事を知っているか   知らないかでは


仕事の取組み方に大きな差


が出るのだということを痛感している毎日なのです。


自分の苦手な事は、消極的に考えがち。

私は、もっともっといろんなことを出来るようにこなせるようになりたいと思う性格なのですが

自分の出来ることを増やすという発想とエネルギーは必ずと言っていいほど行き詰まり燃料がなく

なってしまう

最近は自分のやり過ぎを減らすという発想にシフトするようにしています。

出来ないことを出来るようになれるように努力する時間も必要。

それは無駄ではないし、必ず身になる物。

ただもっと自分を積極的に好きになるためには、プラス面を伸ばしていくのが早い!




利用者さんにも、プラスの自分を伸ばして、自分の事を好きになってほしいなと思います。






2016年5月7日土曜日

休憩時間の喜び

平成28年4月よりおんらが村の定員が24名になりました

体験利用の方も、来てくださる事が多くなりました

以前体験利用に来てくださった方のご家族様が、差し入れを持ってきてくださったのです。

じゃじゃーーーーーーーん(^○^)
ミスドーーーーーーーーーーーーー(^○^)

私が、写真を撮ろうと思った時はすでに遅し・・・・
売れ行きが半端なかった



天気もよかったので、みんなで青空の下で頂きました。





体験利用の時は最初ですし、みなさん緊張していると思います。

そんな体験利用者の方にもおんらが村の利用者さんはアットホームに接しています。

あたたかいのです。

自分が同じ経験をしているからこそ、その人の気持ちが分かるのだと思います。

新しい環境に踏み出す勇気や、自分の目標のために努力する姿は

ミスドのドーナッツに負けず劣らず中身ぎっしり(^○^)


この日の作業終了後、作業場のテーブルにこんなものがありました。




利用者さん作


題名  ミスド




思わず、スタッフ全員で爆笑です。

次はどんな作品が生まれるのでしょう。。(*^^)v





2016年4月10日日曜日

なんどでも

先日、高校時代の担任に会ってきました。

かれこれ、7年ぶり

私は、長崎県の高校を出ているので、そうそう地元に戻ることもなく、高校時代の友人や恩師に会う機会も少なかった


                    ※毎日、海と、山に囲まれながら生活していました。
                                いいとこですよ。(^^)v

だから、会えたのはすごくうれしくて、いい時間でした

担任の先生に名刺を渡したのですね、その時に

「上林、夢叶えたね」

そう、言われました

高校の時に進路を決めて、その道に進んで働いているのだから、夢を叶えたことになるのかもしれない

自分ではあまり意識していないけれど、叶えている

仕事をして3年たって、いろいろな仕事を覚えてきている

でも、なんども失敗する

失敗して、指摘され、わかりましたと言い、自分でわかっていたつもりでも

また同じ失敗をすることもあった

でも、なんどでもチャレンジできる場所が私にはあります

利用者、みんなにとってはどうなんだろう

一緒に頑張りたいし、実現してほしい目標を精いっぱい応援したい

途中であきらめそうになったり、もう無理かもって思うかもしれない

そう思うしかない、環境もあるのかもしれないけれど、本当はそんなことないはず

なんどでも

チャレンジできる場所を

自分を信じていてくれる人がいる場所を

その環境が、そこにいる人が

あきらめや、無理やネガティブな言葉を

もっとポジティブにしていってくれるはず

私はそんなひとでいたいと思うのです

恩師との再会を通して、自分のこの仕事への初期衝動を思い出すことができました

有名なドリカムの歌にあるように、失敗から学び、なんどでもチャレンジできる環境を作りたい

もう無理

そんな事誰にも言わせません\(◎o◎)/!









2016年4月6日水曜日

なぞのメモ書き

あたたかくなり
畑の作業も本格化する時期になりました

ゆめのコーンの種植えも終わり、定植に向けて順調に成長中です。



さて、畑作業では、使う備品も多岐に及びます。
在庫管理は、作業をスムーズに進めるのにもちのろんで必須

畑担当のスタッフと利用者が少し前に在庫整理を行いました。
その後に、スタッフが私の所にやってきました。

「これ見て下さいよ、上林さん」

おもむろに、在庫の内容を記したメモ紙を私にくれました。
利用者がメモってくれたとの事




違和感がある。。。。。。。。
何かがおかしい。。。。。。





さっちゅう済ってなんやねん

なかなかセンスのある在庫調べだった様子でホッコリしました。

誤字脱字、笑えます。
しかし、おんらが村は就職への訓練の場です。

その後、担当スタッフよりしっかりと訂正してもらいました。


パソコンや、スマホが普及する今の時代
なかなか文字を書く機会は少なくなっているかもしれません

でも、書くことはやはり基本
うちのスタッフは小さな誤字脱字も見逃しませんよ!





2016年4月3日日曜日

決行

ご報告が遅くなりましたが

















3月17、18日 鬼怒川温泉にサポートシェアハウスいなしき&おんらが村の利用者さんと一緒に1泊

2日旅行に行ってきました



               




















初めてのお泊り、初めての遠征でした

今回のイベントは歳末助け合い配分金と利用者さんが工賃のなかから毎月積立していたお金を使用しました

配分金の活用の感謝をこの場を借りて申し上げます
                      
ありがとうございました


旅館からの景色は最高





               















 そのあとに東武ワールドスクエアに行きました


                       





















みんなで写真を撮って




                 














アイス食べて
 
そのうち海外にもみんなで行きたいなと、ふつふつと思う私なのです



              


















旅館に戻ってからは、夕食までまず温泉に入る人もいれば、

疲れたのか横になっている人もいました、なんだかんだみんな仲良し


夕飯は、豪華!

お刺身を久しぶりに食べたと喜んでいました。



                 














スタッフで一応カラオケに参加。

めっちゃはずかしかったけど

こういう余興も大事だとみんなに伝わればと思い頑張りました。



           










温泉は鬼怒川が眼下に見えて、とても気持ち良かったです。

お風呂上りには、私の夢をみんなにかなえてもらいました。

みんなと美白パック♡

メンズも快く加わってくれました(*^_^*)



                 


                   














夜は、みんな寝るのが早い。

私もみんなと同じ部屋だったのですが寝れそうになかったので、ロビーでまったりしてました。

2日目は、お芝居を見て、帰路につきました。


















今回の旅行は、日頃のみんなの団結力と、スタッフの指導の成果をひしひしと感じる旅でした。

企画、運営と任せてもらい、不備もありましたが、成功させることが出来たのは、みんなとスタッフのおかげです。

本当に感謝。
そしてたのしかったです(^○^)

また楽しいイベントを企画できるように頑張ります

2016年3月1日火曜日

孔子さんが言ったこと

孔子さん

一度は耳にしたことがあるお方
論語

中学生だったかな、高校生だったかな
教科書に載ってましたよね

あたしは、ビバ★ゆとり世代
ですが、コッテコッテの文系なので古文、漢文は大好きでした

孔子さんは、こんなこといってます





授業で習ってた時のあたしは
孔子さん、いいこといいますなぁ
と思ってだと思います


今は孔子さんの言葉が身にしみる
自分がクソガキだってこともわかる(おしとやかな表現でなくて失敬です)

自分の今やってる仕事が、いつ自分の納得いく形で自分の目に映るのか


そんなこと考える暇もないほど、目の前の仕事に、目の前の利用者さんに必死に向き合って、関わって


そしたらふとしたときに、ああこれかぁって思うようになるんだと


孔子さんは自分の人生を振り返って
論語を残したのかと

2016年2月24日水曜日

16年後。。。。。

孔子さん

一度は耳にしたことがあるお方

論語 めっちゃ有名ですね

中学生だったかな、高校生だったかな
教科書に載ってましたよね

あたしは、ビバ★ゆとり世代
ですが、コッテコッテの文系なので古文、漢文は大好きでした

孔子さんは、こんなこといってます


子曰、吾十有五而志乎(干)学、
三十而立、四十而不惑、
五十而知天命、六十而耳順、
七十而従心所欲、不踰矩。



「私は十五歳で学問に志し、
三十になって独立した立場を持って、四十になってあれこれ迷わず、
五十になって天命をわきまえ、六十になって人のことばが素直に聞かれ、
七十になると思うままに振舞ってそれでも道を外れないようになった。」






授業で習ってた時のあたしは
孔子さん、いいこといいますなぁ
と思ってだと思います


今は孔子さんの言葉が身にしみる

自分がクソガキだってこともわかる(おしとやかな表現でなくて失敬です)


40歳になってやっと迷わなくなるのか~
あと16年後の自分。。。。。

その時のために自分は何を出来るのか、1日1日の仕事の仕方や、利用者さんへの向き合い方、他にもいろんな課題はあるけれど。でもでも16年後の迷わなくなってるであろう肝の据わった自分が楽しみ



孔子さんは自分の人生を振り返って
論語を残した


ちゃんと振り返って、自分の課題も得意なことも見極めていけるようになりたいものです。
さてさて3月は楽しいイベントもありますし、気合入れて頑張ります!


2016年2月14日日曜日

ビジネスホテルの夜

1月に研修に参加させていただきました
内容は、罪を犯した障害者への支援について



特に学びたい内容であったので、参加したい理由や、学びたい内容を記入してボスに依頼をしました。

これまでは、自分の興味のある分野の研修に片っ端から行かせてもらっていました。
様々な学ぶ機会を設けて頂いたことで、また現場で学ばせて頂いたことで、自分の中の支援の引き出しは多くなったように感じます。

と言ってもまだまだですが。
これからは、自分が何をどう学ぶか、それをどう現場に活かすのかがミソになってくるのだと思います。

だから、ただおもむろに受け身じゃだめなんだと思うのです。

今回の内容で特に学びが深かったのは、
障害がある故に犯罪を犯してしまった人へのケアの現状
また、依存症の人への支援の統計を元にした、支援者の関わり方について

司法と福祉の視点は両極端な側面もあるようにみえます


刑事司法の目的は、社会秩序の維持

社会福祉の目的は個人の福祉の実現

両極端に感じられますが、視野を広くすると司法の分野の刑務所出所者の手厚い支援が結果的に再犯防止に繋がり、社会秩序の維持を達成できる。

広義な意味で、密に関わっている分野だと言えます。

そのため、福祉の側では、本来福祉の支援が必要な人が制度やサービスを受けることが出来ず、犯罪を犯していまい、服役をせざるをえない現状があることを踏まえ

福祉の制度やサービスを受けやすい状態にする必要があることも課題であるという話が厚生労働省からありました。




依存症の方への支援に関しては、最前線で20年以上活動を行っている夜回り先生こと水谷修先生が登壇してくださいました。




支援する側が精いっぱい、本人を信頼し、サポートをすることは必要
でも、最後は本人の意思や決断力にかかっている

救えなかった人も、救えない人もいる

先生のその言葉は、最前線で関わり、支援しているからこそ、重みがあり
諦めるわけでは無く、多くの人を救うために支援者側に必要な、決断する強さが求められる場面があることも同時に訴えているように感じました。


2日間にわたる研修であったためビジネスホテルに泊まり、資料に目を通したり、内容をまとめたりする時間に夜はしていました。

学んだことが腑に落ちるまで、しばらく時間がかかりましたが、自分がこの仕事を選んだ以上
どんな過去を背負った人でも、やりなおすチャンスや、やりたいことや、生きがいを見つけるチャンスはあるはず。

本人の意思や、強さを引き出し、現実検討を出来るように支えられる人になりたいと
そう思った夜でした。