2016年10月25日火曜日

31日がある月

利用者さんから、サーティーワンアイスクリームのチラシをもらいました

真子ちゃんは、アイス好きだから
あと、アナと雪の女王のアイスのやつもあるよ!

と言って。




サーティーワンアイスクリームを見ると思い出すことがあります。

私は、学生の時に、障害がある子供の支援施設でアルバイトをしていました。

そこでは、いろんなことに、興味があってあっちやこっちや走り回ったり、触りまくったり、すごく元気ではつらつとした子供や

ひっこみじあんで、お話したい時にうまく伝えられなくてふさぎ込んでしまう子もいました。


長期休暇には子供たちと外出イベントに行く機会があり、いく場所はその時それぞれ違って

博物館や、レストランに行ったり、遊具のたくさんある公園で遊んだり。

あるイベントの時そ、私が担当になった1人の子は、イベント前にお母さんと約束をしました。

「真子先生と一緒に行動すること。
手を繋いで行動すること。
守れたかどうかは、真子先生から聞くからね。
守れたらアイスを食べに行こう、サーティーワンに。」


お母さんは、そう言い残して、帰って行きました。


その日のイベントでは、その子はあたしの手を握って行動できました。
少し、嫌なことがあっても、1人でどこかに行ったりせず、私に伺いを立ててくれました。


一日お母さんとの約束を守れたその子様子をお母さんに報告し

アイスを食べに行ってくるーと、その子は、嬉しそうにお母さんと帰って行きました。


しばらく時は流れ、私が学校を卒業して、しばらくした時、サーティーワンがある場所で、その子とお母さんを見かけました。

お母さんの手をしっかり握って、嬉しそうにガラスケースのアイスを眺めているその子を見て、お母さんとの約束を守れたご褒美なのかもしれない、頑張ってるんだなって嬉しくなりました。


その子はもう、こんど中学生になる歳になる頃です。
お母さんと手を繋いだり、先生と手を繋いだりすることは、少なくなっていくかもしれません。

その子にとって、あの時あの場所で、お母さんと食べたアイスの味が、自分が約束を守れた自信となったり、愛情を感じた記憶に刻まれるのではないかと思います。


一人一人の懐かしい味や、好きな食べ物、もしかしたら、小さい頃の素敵な思い出が詰まっているのかもしれません。

二度とは来ない、幼少期の時間を、私も未熟ながら関われたこと、時間を共に過ごせたこと、思い返すと考えさせられるものが多くあります。

思い出すきっかけを作ってくれた利用者さんから素敵なプレゼントに感謝です。

2016年10月19日水曜日

私を助けて

困った時

どうしたらいいかわからない時


助けてーーー




と声を上げることができる人


できない人


助けを求めるのが、弱いことや、情けないこと、自分で責任を持っていないことのように捉えられることも多くあるかもしれません


私は、自分がピンチの時に、助けを求めることができることは、良いことだと、感じています


確かに自分でなんとかしなくてはいけないこともありますが

1人でなんでもやるのは、そもそも無理


出来なかった自分。

出来ない自分。

それも、しょうがない、これが自分なのだ!!と

思って、サポートしてもらえばいい。

助けを求めればいい。


もちろん、他の人の力に頼ってばかりではダメかもしれませんが

自分が出来ないことを理解した上で

自分の出来る最大限の力を活かすために、助けを求めるのは、悪いことではない。


最近になって、助けを求めることが、自分と向き合う良い機会になることにも、気づき始めています。

自分の強みも、弱みも

これで、いいんだ。

ここから、また、頑張ればいいんだって思える、そんな器の大きい社会や、日本や世界になってほしいなと思います。

助けて!

その声を拾い落とすことのないように、しっかりと耳を傾けられる人にもなりたいものです。


そして、あたしの
助けて!
にいつも気づいてくれる、スタッフや利用者、関係機関の皆さんには感謝してます


いつもありがとうございます。




2016年10月13日木曜日

よくできましたを受け止められる時間

サポートシェアハウスいなしきの利用者さんのご飯を作っていた、とある日の昼下がり


ご飯は2升炊き
魚は14匹焼き
その他副菜も作り終わって片付けもしそこそこ終盤にたどり着いた頃

同じく調理をしていたスタッフから

かんばやしさん、よくできました

と言われました

よくできました

と言われたこと、自分のやった仕事を、料理を評価されたこと、褒められたこと

その言葉が、じんわりじんわり心に染み込んで、素直に嬉しかった

誰かに褒められるために仕事をしているわけではないけれど

まるで、花マルをもらったみたいで
温かい気持ちになりました

サポートシェアハウスいなしきのスタッフも、おんらが村のスタッフも、法人のスタッフも、全員がチームで、各々が各々の働きをすることで、利用者さんの充実した生活や、将来を形作っていくことができているのだと

一人一人が、自分のポジションで、誇りを持って仕事をしているそんな職場なのだと感じました




感謝の言葉、労をねぎらう言葉には、力があって、一言でも、お互いが、気持ちよく仕事をするモチベーションになる

一つ一つの言葉が生きる時間を、スタッフと、利用者と、過ごせる時が、あたしにとってはこの仕事をやっていてよかったと思えるそんな時間なのです